このおはなし。
この手の話は時間が経てばたつほどTwitter内で語られて検索ノイズが増える一方なので、さらっと調べてみた。
ちなみに私の結論自体は元のツイートから変わらない(理由は後述する)
さて、togatterのコメント欄でも語られているが、市販されている本として簡単に追跡できるのは、2010年2月発売の「寝る前に読んでください」(佐藤光浩/星雲社)で、ここでは「ナイルを渡るアリ」として紹介されている。
さらに、実を言うと件のアリの部分はGoogleブックスの試し読みで確認することができる → 「寝る前に読んでください」(佐藤光浩/星雲社) Googleブックスへのリンク
それだけでなく、最終ページでは参考文献が確認できる。……のだけれど、ちょっとこれを上から確認していくのは骨が折れそうなので気が向いたらやっていきたい感じ(一覧の最後に「ほか」とも記載があるしね)
そして別の方向からのアプローチ。「本の編集者が心をこめてつくるWebマガジン」というコンセプトのサイト、「本日、校了」内で2017年3月2日に更新されている「連載「ヒットメーカーに会ってみた!」ーー第7回「編集ができるようになるトレーニング」ってありますか?」のなかで語られているのだが、こちらは2012年のアメリカドラマ、「TOUCH(season1)」のプロローグで語られているというもの。
しかし、米wikipedia「Touch(TV series) Safety in Numbers [1.03]」を読む限り、これはヒアリが互いの体で筏を作り川を渡るというもので、自然現象として確認されているものである。
ただ、アマプラ有料作品だったため、日本語吹き替えや字幕がどうなっているかは未確認。
で、まあ結論が変わらない理由なんですが、これは「道徳 ナイル(川)」や「校長(講話) ナイル(川)」などで検索したときに、元ネタがどこか語っている人が見当たらないためです。
一般書やTOSSの場合、検索で情報が比較的簡単に得られることは過去に起こった「水伝」等疑似科学問題の件からも明らかです。それが、「先日読んだ本で感銘を受けたのですが」「雑誌で見て感動したのですが」等の書き出しで語られるパターンがある程度見受けられるにもかかわらず、語り掛ける対象に対してその書名のおススメをしてこないのは、業界内部でしか出回らない本であるケースだと考えられます。
ということで、みなさんが「学校で聞いた」アリの話は、おそらく校長向け、教員向けの講話集などに載っていたものではないか、というのが私の結論です。
とはいえ。「寝る前に読んでください」の引用元になっていたのが何か、という疑問は残ります。参考文献一覧が「ほか」で締められていた上に国内外のURL一覧もあったので、突き止めるのはなかなか難しそうですね。
