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第169回(2023年上半期)、直木賞候補作発表されましたよ

まえおき

はいやってまいりました直木賞の季節ですね。月日が経つのはあっという間です。
さて、去る6月16日金曜日に、2023年上半期の直木賞候補作が発表されました。ということで例によって、いったん情報をまとめておきます。
第一報 →【速報】第169回直木三十五賞候補作が発表されました。
一次情報は公式サイト 第169回直木三十五賞候補作品決定!(2023年上半期) を参照しています。ちなみに受賞作の発表は7月19日水曜日とのことです。たのしみー。
で、以下は候補作とその作者、出版社一覧です。

候補作一覧表

作者名作品名出版社特設サイト等
冲方丁骨灰KADOKAWAアリ(カドブン内特集記事)
垣根涼介極楽征夷大将軍文藝春秋ナシ(2023年6月18日現在)
高野和明踏切の幽霊文藝春秋ナシ(2023年6月18日現在)
月村了衛香港警察東京分室小学館ナシ(2023年6月18日現在)
永井沙耶子木挽町のあだ討ち新潮社ナシ(2023年6月18日現在)
169回(2023年上半期)直木賞候補作

今回は読む前から甲乙つけがたい作品が多そうだなあという気配が凄い、わかりやすい実力者回って感じ。
内訳的にもエンタメ色が強く、娯楽3:時代2という形に見える。そういう意味でもなかなか選ぶのが難しそう。とても楽しみである。

今回の審査員

浅田次郎、伊集院静、角田光代、京極夏彦、桐野夏生、髙村薫、林真理子、三浦しをん、宮部みゆき(五十音順/敬称略)

各作者情報


1、「骨灰」(冲方丁/KADOKAWA)

出版社公式サイト → 「骨灰」冲方丁 [文芸書] – KADOKAWA

◆作者受賞歴◆
黒い季節」第1回スニーカー大賞(金賞)
マルドゥック・スクランブル」第24回日本SF大賞
天地明察 上/」第31回吉川英治文学新人賞、2010年本屋大賞、第7回北東文芸賞、第4回舟橋聖一文学賞、第4回大学読書人大賞
光圀伝 上/」第3回山田風太郎賞

過去の直木賞候補作は、第143回「天地明察 上/」、第156回「十二人の死にたい子どもたち
ノミネートは本作「骨灰」が3回目。

言わずと知れた実力派。第143回は普通に惜しかったが、第156回は圧倒的強者「蜜蜂と遠雷 上/」がいて運が悪かったとしか言いようがない氏。しかし今回も複数回ノミネートされた強者揃い、いったいどうなってしまうのか。

2、「極楽征夷大将軍」(垣根涼介/文藝春秋)

出版社公式サイト →『極楽征夷大将軍』垣根涼介|単行本-文藝春秋BOOKS

◆作者受賞歴◆
午前三時のルースター」第17回サントリーミステリー大賞(大賞・読者賞)
ワイルド・ソウル 上/」第6回大藪春彦賞、第25回吉川英治文学新人賞、第57回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)
君たちに明日はない」第18回山本周五郎賞
室町無頼 上/」第6回本屋が選ぶ時代小説大賞、週刊朝日「2016年 歴史・時代小説ベスト10」第1位

過去の直木賞候補作は、第156回「室町無頼 上/」、第160回「信長の原理 上/
ノミネートは本作「極楽征夷大将軍」が3回目。

もやは歴史枠の常連。この枠にしては珍しく非常にエンターテインメント性の高い作品が多い。気がする。歴史小説以外はどういうテイストなのかも個人的に気になる。えっ、「室町無頼 上/」、まだコミカライズしてないんです????

3、「踏切の幽霊」(高野和明/文藝春秋)

出版社公式サイト → 『踏切の幽霊』高野和明 | 単行本 – 文藝春秋BOOKS

◆作者受賞歴◆
13階段」第47回江戸川乱歩賞
ジェノサイド 上/」第2回山田風太郎賞、第65回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)

過去の直木賞候補作は、第145回「ジェノサイド 上/
ノミネートは本作「踏切の幽霊」が2回目。

ジェノサイド 上/」しか読んでいないのでスピード感あふれるSFスペクタクル小説なのかなー、と思ってタイトル確認したらホラーなのかな? どうなのかな? 第145回は「下町ロケット」が獲るしかなかった回なので運が悪かったけれど、私はあえてこちらを押した気がするので今回も期待大。

4、「香港警察東京分室」(月村了衛/小学館)

出版社公式サイト → 香港警察東京分室 | 書籍 | 小学館

◆作者受賞歴◆
機龍警察 自爆条項 上/」第33回日本SF大賞
機龍警察 暗黒市場 上/」第34回吉川英治文学新人賞
コルトM1851残月」第17回大藪春彦賞
土漠の花」第68回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)
欺す衆生」第10回山田風太郎賞

過去に直木賞候補作はなく、ノミネートは本作「香港警察東京分室」が初。

おっ初めましての方かな? と思ったら「少女革命ウテナ」の脚本担当の方ということで。どうしようタイトルから想像する内容とのアンマッチ感が凄い。唯一の初ノミネートということで、期待しています。

5、「木挽町のあだ討ち」(永井沙耶子/新潮社)

出版社公式サイト → 永井紗耶子 『木挽町のあだ討ち』 | 新潮社

◆作者受賞歴◆
部屋住み遠山金四郎 絡繰り心中」第11回小学館文庫小説賞
商う狼 江戸商人 杉本茂十郎」第3回細谷正充賞、第10回本屋が選ぶ時代小説大賞、第40回新田次郎文学賞
木挽町のあだ討ち」第36回山本周五郎賞

過去の直木賞候補作は、第167回「女人入眼
ノミネートは本作「木挽町のあだ討ち」が2回目。

第167回は個人的に「魔の」とつけたいくらい読んでて苦しい話が多く、正直受賞作もピンとこなかった回なのですが、「女人入眼」は知識がなくても読める上に現代の親子の病理にも重なる良作でした。今回はまた違う時代が舞台のようで、どのような人間模様が描かれるのか楽しみです。


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